TechCrunchは10月24日、ChatGPTに外部サービスを直結できる新しい「アプリ連携」の使い方を詳報しました。
References:TechCrunch
ユーザーはチャット内でアプリ名を呼びかけ、自分のアカウントを一度ひも付けすれば、以後は音楽プレイリスト作成、デザイン生成、旅程検索などを会話の延長で実行できます。
OpenAIの公式アナウンスによれば、初期のパートナーはBooking.com、Canva、Coursera、Expedia、Figma、Spotify、Zillow。
対応地域は段階的ですが、ログイン済みのFree/Go/Plus/Pro各プランで順次使える設計です。
何ができるようになったの?
- チャットからアプリを直接操作:
たとえば「Spotify、金曜のホームパーティ用に90分のプレイリストを作って」と話しかけると、初回のみ認可画面が表示され、連携後は自分のSpotifyアカウントにプレイリストを自動作成。
以後は会話で微調整できます。 - “/”やツールメニューでも起動:
メッセージ欄で「/」を打つ、またはツールメニューからアプリを選んで開始。
初回に共有されるデータとポリシーが明示されるのがポイント。 - 対象と提供状況:
上記7アプリが先行し、英語から順次拡大。
EEA・スイス・英国は後日提供という段階的ロールアウトです。
具体例でイメージ:会話が操作になる
音楽(Spotify)
「Spotify、集中用のアンビエントを60曲、新譜多めで」→接続を承認すると好み・履歴を踏まえたリストが作成。
その場で「テンポを落として」「90年代寄りで」など追加指示も会話でOK。
デザイン(Canva・Figma)
「Canva、Q4ロードマップの16:9スライドを作って」→下書きが生成され、色やトーンを会話で詰める。
Figmaなら「LPのヒーローセクションをワイヤーで3案」のような構造化された叩き台をすぐ共有できます。
旅行・住まい(Booking.com/Expedia/Zillow)
「来月NY、3泊で1泊$250以内、地下鉄5分」→候補ホテルが並び、条件の追加変更が会話で続行。
Zillowでは地図つきで物件候補が提示され、“この周辺で庭つき”などの追い込みもチャット内で完結します。
使い始める手順
- ChatGPTにログイン(Free/Go/Plus/Proいずれも対象、地域は段階展開)。
- アプリ名で依頼(例:「Spotify、○○して」)。
初回だけ接続の許可画面が表示されます。 - 以後は会話で調整。
結果物(プレイリスト、デザイン案、旅程など)は各サービスの自分のアカウント側に反映。
Tips:メッセージ欄で「/」を打つと呼び出せるほか、ツールメニューからも選択できます。
どのデータが共有されるかは初回ダイアログで確認しましょう。
安全性・プライバシー:ここだけは押さえる
- 初回接続時に“共有データ”が明示:
各アプリのプライバシーポリシーと共有範囲が表示され、同意の上で接続します。
用途外の共有は行われません(各アプリの規約に準拠)。 - 地域提供と規制準拠:
EEA/スイス/英国は提供待ち。
データ保護規制に合わせて段階的に展開されます。 - 取り消しはいつでも:
不要になった連携はChatGPT側または各サービス側の連携設定から解除可能。
最小権限で始め、必要に応じて拡張するのが実務的です。(一般的ガイド)
なぜチャットの中が有利なのか
これまでの「アプリ横断タスク」は、
・アプリAで調べる→コピー→アプリBへ貼る
・形式の違いを手で整える
・不足条件を再検索
という摩擦が常でした。
今回の連携は、会話のターンで条件が自然に増減し、ChatGPTがアプリ側の操作を代行。
“考える⇄触る”の往復が一つの画面に収まり、初稿→修正→確定までの移動コストを劇的に下げます。
OpenAIは開発者向けにApps SDKも公開し、Model Context Protocolを基盤にアプリ群が会話に参加する構想を明言しています。
よくあるつまずきと回避策
- 「呼び方が分からない」:
アプリ名で始める(例:「Spotify, …」「Canva, …」)。
または「/」で候補を表示。 - 「結果が意図とズレる」:
制約条件を具体化(予算/長さ/色/トーン/期日など)。
追い指示は短く分けると精度が上がります。(実務TIPS) - 「連携が見つからない」:
対象地域外や一時的な提供制限の可能性。
英語UIで先行提供されるケースもあります。
未来像:ChatGPTは入り口になる
OpenAIは「Apps in ChatGPT」をOSのような体験へ発展させる構想を示しています。
会話がランチャーとなり、検索・作成・購入・予約が一つの対話に流れ込む——“アプリへ行く”から“アプリが来る”への転換です。
まずは7つのパートナーから。
日常の反復作業を対話の一手で短縮していく実験が、いよいよ始まりました。
まとめ
- 音楽:
イベント用プレイリスト→その場で“BPM遅め/日本語曲多め”に改稿。 - デザイン:
Canvaで提案スライドの初稿→Figmaでワイヤー3案を回し、要素を取捨選択。 - 旅行・不動産:
条件の言い換えに即応する候補提示→再絞り込みをチャット1本で完結。
使い始めは、アプリ名で話しかけるだけ。
初回の権限確認を済ませたら、「会話=操作」の快感がすぐに体験できます。



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