OpenAIの動画生成アプリSoraが、次の大型アップデートを予告しました。
References:TechCrunch
ペットや身の回りの物をAIキャラクター化する「Cameo」拡張、複数クリップの連結(スティッチ)などの編集機能の第一弾、グループ単位の交流を想定したソーシャル機能の強化、そしてAndroid版の提供が「実際にもうすぐ」です。
9月末の公開から約1か月で推定200万DLという勢いを保ったまま、使い勝手と拡張性を一気に底上げする計画です。
報道の要点
- Cameoの対象が拡張:
これまでの“自分の分身”に加えて、犬・猫などのペットやお気に入りのぬいぐるみ等のオブジェクトも“登場人物”として登録できるようになる予定。
トレンドCameoを生成UIにリアルタイム表示する改修も。 - 編集機能の第一歩:
当面は複数クリップの連結(stitch)から。
今後、追加の編集ツールを段階的に拡充。 - ソーシャルを強化:
大学・企業・スポーツクラブなどコミュニティ別のチャンネルを想定した体験を準備中。 - 運用面の改善:
厳しすぎると指摘されてきたモデレーションの緩和やパフォーマンス改善にも取り組むと表明。 - Android版:
Google Playで事前登録が公開。
Sora責任者のBill Peebles氏は「近日中に配信」と予告。 - 拡大する利用基盤:
9月末ローンチ後、米加のiOSのみ・招待制にもかかわらず、推定200万DL、App Store首位(米・加)を維持。
背景:Soraとは何か——「生成×SNS」としての設計
SoraはSora 2モデルとともに9月30日に発表された短尺AI動画の生成・共有アプリ。
TikTok風のアルゴリズムフィードや、自分(や許可した友人)を動画に登場させる「Cameo」を核に、遊びながら作る体験を前面に押し出します。
ローンチ時は無料で、高需要時の追加生成に課金する方針が示されました。
ベースとなるSora 2は、物理一貫性の向上や音声・効果音の同期生成など、前世代より制御性とリアリズムが強化された最新モデルです。
今回のアップデートの詳細
ペット/オブジェクトCameo:身の回りからキャストを増やす
Cameoは短い映像+音声の参照から再利用可能な“キャラクター”を作る仕組み。
誰が使えるか(自分のみ/承認ユーザー/相互フォロー/全員)を細かく制御でき、使用ルール(NGテーマや服装の指定など)も付与可能です。
ティーンは公開範囲が制限されるなど、本人制御を軸にした設計が特徴。
今回、人以外(ペットや物)にもCameoの発想を広げることで、家庭内・学校・サークルの“内輪ノリ”まで含めたUGCのバリエーションが増えます。
たとえば「猫のCameo」を共有して友人の動画に“出演”させる、といった遊びが現実的になります。
トレンドCameoのUI掲載は発見性と二次創作の回遊を高める打ち手と言えます。
編集機能:まずは「つなぐ」から
生成一本勝負ではなく、複数生成を1本に束ねる最小限の編集から着手。
撮って→足して→つなぐという反復制作フローが回しやすくなり、ストーリー性のある短編やチャレンジ企画の制作コストが下がります。
細切れ生成のロス(一本ごとにプロンプトを最適化し直す)を編集で吸収できるのも利点です。
ソーシャル強化:チャンネルで場を切る
大学・会社・部活などコミュニティ別チャンネルを用意すると、トレンドの伝播先が明確になり、モデレーション・自治もしやすくなります。
生成物の二次利用(リミックス)に前提を置くSoraにとって、“同じ文脈を共有する人たち”のハブは重要です。
モデレーションとパフォーマンス
ユーザーからの“厳しすぎる”という声に対し、過剰なブロックの緩和とアプリ全体の高速化を約束。
安全性を保ちながら創作の自由度をどう担保するかは、生成SNSのコア課題。
今後のバランス調整が注目点です。
Android版:「事前登録」から配信間近へ
Google Playの公式リスティングが公開済み(更新日:2025年10月23日)。
説明文・データセーフティ表示も整備され、招待制の枠組みを保ちつつ配信直前の段階にあります。
クリエイター視点:実務でどう使う?
- フォーマット設計:
Cameo(人/ペット/オブジェクト)を“固定キャスト”として用意→毎日1アイデアを10〜12秒で量産→週次でベストを編集で束ねる。
編集解禁によりシリーズ運用が現実的に。 - コミュニティ運用:
学内/部活/企業などの限定チャンネルに合わせて企画のお作法(NG/OK、衣装・口調、再使用ルール)をCameoの“ルール”欄に明文化。
トラブルを事前に回避。 - ガバナンス:
誰が誰のCameoを使えるかを厳密に設定(Only me/承認制/相互/全体)。
不快な利用を報告・削除できる導線も用意されます。
ティーン保護の制限も効くため、学校系でも運用設計が立てやすい。 - 配信チャネルの拡張:
iOSで試し、Androidで広げる二段ロケット。
事前登録の告知→初期トラフィックの呼び込みは今から仕込めます。
マーケット動向と数字
招待制・米加限定にもかかわらず、SoraはApp Storeの首位を維持し、ローンチから約1か月で推定200万DL(Appfigures推定)。
Android版のリリースで到達可能市場はさらに拡大します。
短尺×自分出演という導線が新参ユーザーの初回体験を強く後押ししていることが、ダウンロードの伸びからも読み取れます。
いつから使える?(タイムラインの目安)
- 数日以内:
ペット/オブジェクトCameoとスティッチ編集が段階的に反映(Peebles氏がXで予告)。 - 近日中:
Android版ローンチ。
Google Playで事前登録が始まっており、公開準備は最終段階。
まとめ
Soraは生成→共有→再編集→再共有という循環型の創作サイクルをアプリ内で完結させに来ています。
ペットやオブジェクトのCameo化は“素材”を身の回りに無限供給し、編集機能の解禁は物語やシリーズ運用を可能にする。
ソーシャル強化はコミュニティでの回遊と再利用を加速し、Android対応が裾野を広げる——この連鎖が、動画生成を“日常の遊び”から“継続的な制作習慣”へ押し上げる転換点になりそうです。



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