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「10マティーニ問題」が示したもの——量子力学と無限に入り組んだ数学の接点

1970年代、ダグラス・ホフスタッターは磁場中の結晶格子で電子が取り得るエネルギーを計算し、蝶の羽のようなフラクタル図形(のちにホフスタッターの蝶)を描き出した。以後、その背後にある方程式が無限に穴の開いた集合(カントール集合)を生むことを...
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セネカ湖の「大砲のような音」は何だったのか──Seneca Gunsをめぐる伝説と科学

米ニューヨーク州・セネカ湖で何世紀も語り継がれてきた「大砲のような轟音(通称 Seneca Guns / Seneca Drums)」について、湖底からの地質ガス(主にメタン)の突発的噴出が原因であることを示す決定的証拠が見つかった――と1...
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幻の300年は本当に存在したのか——報道を起点に「Phantom Time(幻の時間)仮説」を科学的に点検する

英メディアLADbibleが、「いまは本当は西暦1726年で、約300年の歴史が作り物だった」と主張するPhantom Time(幻の時間)仮説を紹介し、SNSで再び話題になりました。References:LADbible提唱者はドイツ人の...
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椎茸で“メモリ”を作る?——オハイオ州立大の「きのこメモリスタ」研究を読み解く

英メディア The Register が、椎茸やマッシュルーム(ボタン種)を“メモリ素子(メモリスタ)として機能させた”という、オハイオ州立大学(OSU)の研究を紹介しました。References:The Register脱水したきのこに電...
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「地球の最深部は生きている」——日本の海溝で、急速に適応する深海生物が3万体規模で観察された理由

英紙 The Independent は、日本列島を取り巻く「環太平洋火山帯(Ring of Fire)」の最深部=ハダル帯(6,000〜1万1,000m)を有人潜水艇で調査し、約3万体の生物(11分類群・70の形態群)を記録した研究を紹介...
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「腹部脂肪に効く機能性ウォーターって本当?」——特水(HMPA)ブームを科学で点検

Oddity Centralが「お腹の脂肪に効く機能性ウォーター」なる新商品を紹介しました。References:Oddity Centralサントリーの「特水」は、米ぬか由来成分HMPA(3-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)プロピ...
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コロナmRNAワクチンが「がん免疫」を起こす?——最新研究が示した相乗効果の仕組みと限界

米ライフサイエンス系メディアLive Scienceが10月25日に報じた研究は、COVID-19のmRNAワクチン(ファイザー/モデルナ)が、がん治療の免疫チェックポイント阻害薬(ICI)と相乗して腫瘍免疫を引き出す可能性を示しました。R...
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ナポレオン軍を蝕んだ真犯人は誰だったのか——古代DNAが示す「パラチフス」と「回帰熱」

1812年のロシア遠征からの退却で壊滅的被害を出したナポレオン軍。その死因をめぐっては長く「発疹チフス(シラミ媒介)や塹壕熱が主因」と語られてきました。ところが最新の古代DNA(aDNA)解析が、リトアニア・ヴィリニュスの集団墓から見つかっ...
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科学が示す「理想の年齢差」は?——「0〜5歳差が安定」的な通説と、その限界

ブラジルのライフスタイル媒体O Segredoは「科学が示す理想の年齢差」をテーマに、研究知見と実務的な向き合い方を整理しています。References:O Segredo記事は0〜5歳差は安定、差が大きいほど課題が増えやすいという傾向を紹...
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「恐竜は小惑星直前まで繁栄していた?」—新年代測定が塗り替える終末像

「恐竜は絶滅前、すでに斜陽だったのか」。長年の論争に、新たな反証が出ました。References:ars TECHNICAニューメキシコ州の地層を精密に年代決定した結果、小惑星衝突のわずか30〜40万年前まで、多様な恐竜群集が“元気に”生き...
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「お尻の細胞を顔に注入」—世界最長寿を狙うバイオハッカー、デイブ・アスプリーの最新美容施術をめぐって

「長生きするだけでなく、若く見られたい」。バイオハッカーとして知られるデイブ・アスプリー(Bulletproof創業者・51歳)が、“フェイシャル・サーカムシジョン(facial circumcision)”と呼ぶ施術を受け、自身の臀部(お...
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「世界一甘いメロディ」でチョコがもっと甘くなる?—ソニック・シーズニング最前線

「音楽で味が変わる」。そんな半信半疑を、イギリスの研究者が“チョコ専用”の楽曲で検証に挑んでいます。References:Oddity Centralブリストル大学のサウンド研究者ナタリー・ハイアシンス氏が、英チョコブランド「Galaxy」...
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「年を取るほど時間が速く過ぎる」——脳内で何が起きているのか

「この一年、あっという間だった」。そんな実感に、脳科学から新しい説明が提示されました。2025年10月21日にLive Scienceが紹介した研究は、私たちの脳が年齢とともに“出来事(イベント)を区切るペース”を落とし、結果として同じ8分...
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室温で固体になる新種の氷「アイスXXI」誕生――世界最大のX線レーザーが見せた水のもう一つの顔

概要:世界最大のXFELが常温の氷を直撮りドイツの欧州X線自由電子レーザー(European XFEL)で、水に超高圧をかけたときに室温でも固体化する新しい氷の相(アイスXXI)が観測されました。References:Live Scienc...
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REM睡眠は「覚え方」を作り替える?——最新研究を手がかりに謎を読み解く

「眠るほど記憶は強くなる」――この一般論に、もう一段深いニュアンスが加わりそうです。Live Scienceは、記憶の中身(細部 vs. 大づかみの知識)が睡眠段階によって微妙に“整形”される可能性を伝えました。References:Liv...