米フロリダ州フォートピアスで、衣服着用が義務の公共ビーチで全裸になった6人が“わいせつ暴露(性器露出)”容疑で逮捕されました。
References:PEOPLE
常連のヌーディスト向け指定エリア(Blind Creek Beach)が駐車場改修で使いにくくなり、約1.1マイル北の別スポット(Little Mud Boat Ramp/Little Mud Creek)に移動して裸になったのが発端。
保安官事務所は「指定外では裸になれない」と事前に繰り返し周知していたと説明しています。
事件の経緯と法的な位置づけ、旅行者が気をつけるべき実務ポイントを整理します。
事件の概要:指定エリア閉鎖→代替地での裸→通報→検挙
- いつ・どこで:
2025年10月25日、フロリダ州セントルーシー郡フォートピアス沿岸。
Little Mud Boat Ramp/Little Mud Creekの一帯で発生。
ここは衣服着用が必要な一般ビーチです。 - なぜ起きたか:
衣服自由(clothing-optional)のBlind Creek Beachが駐車場改修で閉鎖/制限され、常連客が北側の別スポットに流れたとみられます。
周辺住民や来訪者から無許可の裸に関する通報が多数寄せられ、保安官事務所は徒歩・ATVでの巡回と境界の周知を継続していました。 - どう処理されたか:
6人はわいせつ暴露(Exposure of Sexual Organs)などで逮捕・起訴され、各500ドルの保釈金で釈放。
11~12月に出廷予定です。
法律のポイント:「裸でもいい場所」と「ダメな場所」
フロリダ州の刑法800.03条は、公然での性器暴露や、公共の場所での裸体(裸)を“その目的に供する場所以外では禁止”と明記しています。
つまり、裸が許可された区画(指定ヌードビーチ等)でのみ合法で、境界線を越えた瞬間に違法になり得ます。
今回、指定外エリアで全裸だったことが構成要件に該当した、というのが当局の見立てです。
重要:条文は“vulgar or indecent manner(はしたない・わいせつな態様)”にも触れますが、“公共の場での裸体は、指定場所を除き不可”という包括規定が別に置かれており、「性的意図の有無」や「善意の勘違い」でも免責されにくいのが実務です。
なぜトラブル化したのか:3つのボトルネック
- 境界の読み違い(地理)
Blind Creekは“衣服自由”の指定エリアですが、そこから約1.1マイル北側のLittle Mud Boat Rampは通常の公共ビーチ。
同じ海岸線でも“区画が違えばルールが異なる”という配置がミスを誘発しました。 - 一時閉鎖・工事(運用)
駐車場やアクセスの改修で、“いつもの場所”に行きづらい状態が長期間続いたことも混乱の種に。
「少し北へ歩けば同じだろう」という“代替利用”の発想が違法行為に直結しました。 - 通報の増加(社会的許容)
家族連れを含む利用者から「ここは服を着る場所」という声が強く、苦情の蓄積→巡回強化→逮捕という流れに。
教育・注意喚起を重ねても違反が続いたと当局は説明しています。
指定ヌードビーチの運用論:自由と秩序の両立
指定区画という制度は、自然派の社会的自由と一般利用者の安心感を両立させるための“境界設計”です。
境界表示(サイン/地図)、監視と周知、違反時の段階的対応(注意→警告→検挙)が回って初めて機能します。
今回も当局は秋口から周知とパトロールを増やしており、繰り返し違反を契機に検挙へ踏み切ったとしています。
日本人旅行者向け「実務ハンドブック」
- 公式情報で“指定区画”を確認:
郡や公園当局のサイト/現地掲示で衣服自由エリアの境界と最新の閉鎖・工事情報をチェック。
Googleマップの口コミやブログは参考止まりに。 - サインは“境界線”:
“Clothing-Optional Begins/Ends”などの掲示を出発時に写真で保存。
知らずに越境しない工夫を。 - 苦情=即アウトの合図:
家族連れや周辺住民の違和感が高い場所では通報→即対応が通例。
“ここはOKのはず”という自己判断は通らないと心得て。 - 逮捕後の負担:
初犯でも前科化・罰金・弁護費用などのコストが現実的。
「誤解だった」は不起訴の保障になりません。
社会的含意:自然派の権利vs.公共の安心
事件後の街頭取材では、「裸でも害はない」という意見と、「ここは家族で来る場所」という反対意見が真っ二つ。
“指定区画の秩序”が合意の鍵であることが改めて浮き彫りになりました。
自由を守るためにもルール遵守が不可欠——これが今回の教訓です。
まとめ:同じ海岸でも、法の境界は動かせない
- 指定ビーチの一時閉鎖→“少し先で裸に”は違法になり得る。
- フロリダ刑法800.03条は、指定場所以外での裸体や性器露出を明確に禁止。
- 当局は周知→警告→検挙の順で秩序を維持している。
旅行者・自然派双方にとって、境界とルールの尊重こそが“自由”の持続条件です。
行先の公式情報と現地サインの確認を、旅のルーティンに組み込みましょう。



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